東北ローカルジャーナリスト育成プロジェクトとは

震災以降、テレビや新聞といった既存マスメディアから全国に発信されている東北のニュースは、被災、復興に関わるものが中心で、年々その量は低下しています。本事業は、既存マスメディアの枠にとらわれない東北の魅力をインターネット上でニュースとして発信することで、東北の新しい魅力を全国に届け、ヒトやモノを動かす循環を作り出すことを目指し、そのための継続的な情報発信者「ローカルジャーナリスト」を育てる人材育成事業です。

講師にジャーナリズムの第一線で活躍する方々を迎え、基礎講座として「ローカルジャーナリスト」に必要な基本的なスキル、倫理やマナー、心構え」を学ぶプログラムを開催。さらに、その受講者を対象にした約2ヶ月にわたる「ジャーナリストキャンプ」を開催します。また、修了者に対しては、継続的に情報発信できるチャンネルや、メディアを紹介する仕組みも用意していきます。

参加者執筆記事

死者の結婚式 「あの世」の幸せ願う山形のムカサリ絵馬師
細田香菜

マタギに感銘 秋田にUターン、マタギ見習いになった33歳の試行錯誤
九島千春

「どう死ぬか」ホームホスピス、笑って過ごすもうひとつの家
黒川夕紀

気仙沼市南町ヴァンガードでコーヒーを
千田基嗣

地面出し競争 豪雪の山形・肘折で逆境を楽しむ人々
阿部香菜子

廃虚見える岩手の元スキー場 バックカントリーで再興 課題は安全対策と自然保護
宮城有沙

沖縄からふるさと福島へ 元自衛官たちの支援
大橋弘基

「78歳の命」あと何年生きるのか…岩手の過疎地で暮らす被災者の人生
鬼束拓哉

消えゆくものの魅力。天然秋田杉で木桶を作る
石川靖子

ふくしまオーガニックコットンプロジェクト:「口に入れる農作物をつくることができる福島」で、「口に入れない農作物」をつくる理由
松本幸子

花嫁を全力で笑わせる「道化」とは 岩手の「幻」の風習を訪ねた
渡邊恵理香

新着情報

基礎講座

「地域の外とつながる情報発信術」をテーマに、大きく3つのプログラムがあります。ウェブ上で相手に伝わる文章の書き方、住み慣れた地域の魅力を再発見して「ニュース」を見出す視点、どうすれば取材相手から深い話を聞きだせるのか。 簡単なワークショップを交え、基礎から楽しく学びます。≪2016年11月に東北6県で開催≫

情報発信のための3つのトピック

ジャーナリストキャンプ

キックオフから合宿までの間、講師の指導を受けながら、東北の「人」について取材し、原稿を執筆します。講師と参加者が原稿のブラッシュアップを徹底議論する合宿を経て完成。優れた記事はYahoo!ニュースに掲載されます。東北をはじめとした全国各地で取材を行い、外への発信を実践する講師陣が、丁寧にサポートします。≪2017年1月〜3月に実施≫

デスク紹介

開沼博デスク(立命館大学准教授)
―福島県いわき市出身。『福島第一原発廃炉図鑑』など独自の視点で被災地の課題を追う。

苅田伸宏デスク(Yahoo!ニュース編集者)
―月152億PVの日本最大ニュースサイトの編集を担う。前職の毎日新聞で社会部や盛岡支局。

関根和弘デスク(朝日新聞記者)
―テレビとの共同企画、SNSの活用など北海道のニュースを全国に届ける新たな発信に挑戦中。

與那覇里子デスク(沖縄タイムス記者)
―沖縄戦をデジタル技術を駆使して発信。ジャーナリズム・イノベーション・アワード2年連続受賞。

依光隆明デスク(朝日新聞社記者)
―高知新聞から移籍。福島原発事故を追った「プロメテウスの罠」で2度目の新聞協会賞受賞。

「東北ローカルジャーナリスト育成事業」の位置づけ

地域のニュースを地域の外に発信する「ローカルジャーナリスト」を育成する事業です。復興庁の「新しい東北」情報発信事業に採択されており、東北の新しい魅力を全国に届け、ヒトやモノを動かす循環を作り出すことを目的としています。

復興庁「新しい東北」情報発信事業とは

東北での意欲的な挑戦や新しい魅力を牽引する先進的な取組を情報発信する事業です。平成28年度は酒・食・技・町・旅・人をテーマに、JCEJを含め6社の事業が選出されました。